返済が苦しいときに最初に見直すべき支出項目


毎月の返済が負担に感じられるとき、「どこから手をつければいいんだろう」と悩んでしまうことはありませんか。家計を見直す際には、効果が大きく、かつ持続しやすい項目から取り組むことで、無理なく支出を減らせます。

 

焦らず、順を追って整理していきましょう。

 

まず見直すべきは「固定費」から

家計の支出は、毎月ほぼ一定額が出ていく「固定費」と、月ごとに変動する「変動費」に分かれます。返済の負担を軽くしたいときに優先すべきは、固定費です。

 

なぜなら一度見直せば、その後は何もしなくても削減効果が続くからです。

 

固定費には、住居費や通信費、保険料、水道光熱費、定額サービスの利用料などがあります。変動費も無駄を省くことは大切ですが、日々の行動や選択に左右されるため、意識し続けるのが難しいもの。その点、固定費は一度契約やプランを変えるだけで、その効果が自動的に継続します。

 

効果が大きい3つの固定費項目

固定費の中でも特に支出の割合が大きく、見直しの効果が出やすいのが次の3つです。優先的に確認してみてください。

 

住居費の見直し

賃貸にお住まいなら、家賃が手取り収入の30%を超えている場合は、更新のタイミングで交渉してみるのも一つの方法です。大家さんに事情を説明することで、減額に応じてもらえるケースもあります。

 

引っ越しを検討する場合は、初期費用とのバランスを考えることが必要になりますね。

 

持ち家で住宅ローンを返済中なら、借り換えによって金利を下げられる可能性があります。ただし手数料もかかるため、総返済額がどのくらい変わるのか、金融機関にシミュレーションしてもらうと安心です。

 

通信費の見直し

スマートフォンの料金は、プランや通信会社を変えるだけで月数千円の削減が期待できます。

 

大手キャリアから格安SIMに切り替えた場合、1台あたり3,000円~5,000円程度安くなることも珍しくありません。家族全員分を見直せば、その効果はさらに大きくなります。

 

自宅のインターネット回線についても、スマホとセットで契約する割引プランを活用すれば、通信費全体を抑えられるでしょう。モバイルWi-Fiのほうが安く済む場合もあるため、用途に応じて検討してみてください。

 

保険料の見直し

加入してから年数が経っている保険は、現在の状況に合っていないことがあります。複数の保険に入っている場合、保障内容が重複していないか確認するだけでも、無駄な保険料を削減できるかもしれません。

 

ただし、必要な保障まで削ってしまわないよう、専門家に相談しながら進めると安心です。

 

「使途不明金」をなくすことも大切

固定費の次に着目したいのが、「使途不明金」です。これは何に使ったのかわからない支出のこと。財布の残高と家計簿の計算が合わないときは、気づかないうちにお金が出ていっている証拠です。

 

自動販売機での購入、コンビニでの少額の買い物、割り勘の支払いなど、レシートが残らない支出を記録し忘れていることが多いものです。スマホアプリで支出を記録する習慣をつければ、使途不明金を減らせるでしょう。

 

変動費は予算を決めて管理する


固定費と使途不明金の整理ができたら、食費や娯楽費といった変動費にも目を向けます。変動費は月ごとに金額が変わるため、コントロールが難しい面もありますが、予算を決めておくことで使いすぎを防げます。

 

項目ごとに予算を設定する

変動費の管理には、項目ごとに予算を決めるのが効果的です。

 

たとえば、食費は月3万円まで、娯楽費は1万円まで、といった具合に上限を設けます。予算内に収めることを意識するだけで、無駄な出費が減っていくはずです。

 

ただし、あまりに厳しく制限すると、かえってストレスになって続きません。生活を豊かにする支出は残しつつ、メリハリをつけることが長続きのコツです。

 

具体的な変動費の例と目安

 

費目 一般的な目安(手取り収入に対する割合) 見直しポイント
食費 15~20% 外食の回数を減らす、まとめ買いでコストダウン
娯楽費 5~10% 優先順位をつけ、満足度の高い使い方を選ぶ
被服費 3~5% セールを活用する、本当に必要なものだけ購入
交際費 3~5% 付き合いを見直し、無理のない範囲で参加する

 

見直しの優先順位をつけるコツ

すべての項目を一度に見直そうとすると、負担が大きくなります。まずは支出額が大きい項目から手をつけるのが効率的です。

 

月1万円削減できる固定費と、月1,000円削減できる変動費があれば、前者を優先したほうが効果は高いですよね。

 

見直しの手順リスト

 

  1. 家計簿やアプリで支出の全体像を把握する
  2. 固定費の中で金額が大きい項目(住居費、通信費、保険料)から見直す
  3. 使途不明金を洗い出し、記録する習慣をつける
  4. 変動費は項目ごとに予算を設定し、月末に振り返る
  5. 定期的に(半年に一度など)見直しを繰り返す

 

無理なく続けるために意識したいこと

家計の見直しは一度きりではなく、継続することが大切です。ライフステージが変わったり、収入が変動したりするタイミングで、その都度調整していく必要があります。

 

目標を持つとモチベーションが続く

単に「節約しなきゃ」と思うだけでは、なかなか続きません。旅行資金を貯める、引っ越しの初期費用を準備する、といった具体的な目標を設定すると、見直しへの意欲が高まります。

 

短期的な目標と長期的な目標の両方を持つことで、日々の努力が報われる実感を得やすくなるでしょう。

 

専門家に相談するのも一つの手

自分だけで家計を整理するのが難しいと感じたら、ファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談してみるのも有効です。第三者の視点から、自分では気づかなかった改善点を指摘してもらえることがあります。

 

保険の見直しなど、専門知識が必要な項目については特に心強い存在になるはずです。

 

返済が苦しいと感じたときこそ、焦らず冷静に支出を見直すことが大切です。固定費を中心に、効果の大きい項目から順に取り組んでいけば、少しずつ家計に余裕が生まれてきます。無理のない範囲で、できることから始めてみてください。